月が綺麗だからなんだって話で

アセクシャルな人間の雑記

おあとがよろしいようで

1ヶ月弱経ってせっかく落ち着いたのに、アナザーストーリーとか放送されてしまって愛が爆発してしんどいので書き殴りを。自己満ブログなので、PloomTECH読んでくださったときよりも、暇で暇で暇で暇でもう暇すぎて死んでしまいそうな時に読んでもらえたらと思います。正直、なんの話?みたいなことの詰め合わせです。支離滅裂だと思うけれども、お笑いの話するときはこんな調子なのでデフォです。ちなみに、2年連続で恋人氏はこんな話を何日もかけて聞かされていてかわいそうだなぁと私も思っています。

 

我が家は死ぬほど厳しかったので初めてお笑い番組を見たのは高校生だったのだけれど、それからしんどいくらいお笑いが好きになって、中でも漫才がすごく好きになった。お笑い番組は見られるものは全部見て、その頃やってたヨシモト∞ホールでのライブの配信を見るのが日課。今では全てなくなってしまったけれど、マンスリーよしもとをはじめ、お笑いポポロお笑い男子校、お笑いハイブリッド、お笑いギャオマガジン、お笑いTVLIFE、などなどたくさんのお笑い雑誌があって余すことなく読んでいた。今は声優さんの雑誌がたくさんあるけれど、あれよりもすごい勢いでお笑いが雑誌コーナーを占めていた記憶がある。

高校生になってやっと解禁されたお笑いという文化を全力で楽しんでいたあの頃。

もらったお小遣いはお笑いと映画にしか使っていなかったけれど、私は娯楽の面ではとても満たされていた。

 

賞レースはNON STYLE が優勝した年のM-1 から全部、THE MANZAI が賞レースだった時も、またM-1 が再開してからも全部見ている。リアルタイムで見られなかったNON STYLE 以前は全部DVD借りて見た。めちゃめちゃ見た。NON STYLE 以降は、確か敗者復活もリアルタイムで見ていた気がする。大学生の時はテレビがなかったので人の家で見ていたのだけれど、誰も捕まらなかった年はテレビ買うかめっっっっっっっちゃ真剣に考えて、結局ネットカフェでみた。実はそれまでネカフェに行ったことがなくてとてつもなくドキドキした記憶がある。テレビのリモコンの使い方が難しくてよく分からず、その年のオープニングは2分ほど見れなかったのだけれど、あの時「ネカフェに行ったらテレビ見れるよ」って言ってくれた友人ほんとうにありがとう。リモコンはゲームにも使えるやつみたいで全然分からなかった。なにあれ。説明書読んでも分からなかったよ。もう少し思いやりを持って、ゲーム初心者にもわかりやすいようにしてほしかったなぁ。

 

今年は、応援していたコンビが三回戦で敗退してしまったことを引きずっていて敗者復活をリアルタイムで見られなかった。毎年10月以降はM-1 にメンタルを支配されてると言っても過言ではない。ちなみに今年も準決勝に進出したコンビを見てとっても荒れた。超荒れた。泣いたし。今年がつらすぎて、来年は応援してるコンビの名前を絶対に出さないことを決めた。私が「応援してる!」って発言したコンビは全然優勝できないし、毎年悔しい思いをされてるので、もう邪魔しない。ショックすぎて一週間仕事に身が入らなかった。来年は「相席スタート」も「コマンダンテ」も「Aマッソ」も名前言いません、本当の本当に。絶対言わない。気になったらネタを見てみてください。

 

とはいえ、今年決勝に上がった人たちはほとんどがずっとずっと応援してきた好きなコンビばっかりで、この人たちが争わないといけないなんてしんどい、けど絶対面白いだろうなと思っていた。その傍らで、優勝できるだろうなってコンビばかりの中に、ゆにばーすとか霜降り明星とか若いコンビがいるのかわいそうだなぁ、来年またってなっちゃうのかなぁ、と思ってもいた。でもご存知の通り、霜降り明星が優勝。せいやくんがすごく気持ちのいい喜び方だったし、うわー!ってなってた粗品さんがかわいくて最高だった。ほんとうにすごかった。私にとってはいっっっっっっちばん面白い年だった。後半ずっと笑って、わー!!って言ってた。川瀬さんは自殺してしまうんじゃないかってくらい憔悴しきってしまう結果だったけど、まだ引退しないことになってよかったなぁと思っている。

 

今年、自分の中でいちばん印象が変わったなと思うのはジャルジャルだった。

私はレッドシアター時代のジャルジャルが大好きなので、コントをしてる彼らが好きだ。南くんってネタがあるのだけれども、それがかわいくて好き。だからM-1 に出てセンターマイクの前でコントしてるのをみてめちゃくちゃ腹が立っていた。漫才が好きだから「これは漫才じゃない!」とも思ってしまうし、ジャルジャルのコントが好きだから「あなたたちはコントの人たちだから!」と思ってしまって、決勝メンバーに入ったのを見るたびに毎年、またか!もういいよ!コントに集中して!!と荒れていた。めっちゃムカつくって今年も言っていたのだけれど、1本目をみて彼らの漫才で初めてゲラゲラ笑って、大好きなジャルジャルだ!ってなった。あのネタはすごかった。いつもなら突然変なことを始めて、しょっぱなから二人だけの世界を作るはずが、今年は掴みのボケに対して後藤さんが客席に「すみませんね」って言葉を投げ、その後の導入が「小学校の時にやってた遊びを久しぶりにやると楽しいんですよ」で始まる。これはジャルジャルらしくなく、漫才だなぁと思った。そのあとはもう思う存分にジャルジャルワールドだったけれど、これまでよりもちゃんと漫才の形にしようとしたのだろうな、と思った。

アナザーストーリーで描かれていたのもそこだった。中川家の礼二さんに認めてもらいたいと思うふたり。漫才を一生懸命探すふたり。「いつのまにか漫才に一生懸命になってしまってる、人生が漫才におかされてる」と表現した福徳さん。その隣で「漫才病や」と言った後藤さん。ふたりとも苦しそうな表情だった。毎年礼二さんは89点をつけて「漫才じゃない」とコメントする。ジャルジャルは自分たちはコント師だと思ってM-1 に出てるのだと思っていたから、去年福徳さんが泣いたのも驚いたし、こんなに礼二さん礼二さんって思っていることも意外だった。

だから、今年の礼二さんが93点を出したあとの彼らの清々しい顔を見て、ああすごい人たちだなぁ、ジャルジャルが追い求めた最後の漫才は本当におもしろかったなぁ、と感動した。M-1 ガチ勢なのでもちろんそのあとの大反省会も打ち上げも、なんなら準決勝の密着動画もちゃんと見たのだけれども、去年はかなり悔しそうで泣いていた福徳さんが、今年はすごく晴れた顔をしていたのがよかった。もう大好き。実はあの1本目のネタは台本がなくて、場の雰囲気で後藤さんがツッコんでるというのを聞いて白目をむいた。すごーい!後藤さんすごーい!!サイコー!!!!!って打ち上げ見たあと思ってた。彼らのラストイヤーにこのネタを見られてよかったなぁ。

昔の黒Tシャツとチノパン短パンでやってた頃も好きだけど、お揃いのてろってろのスーツもすごく好き。超かっこいいよね本当に。だいすき。某動画サイトに上がってるラジオを聴きながらこれを書いてるのだけれども、今小藪さんがめちゃめちゃ褒めてる。最高。

 

スーパーマラドーナマラドーナ時代から好きで見てたので、近年の田中さんの「売れたくない」「M-1 しんどい」っていうユルいかわいさと、武智さんの隠せてない田中さんへの愛とが合わさって、ラストイヤーというのもあってめちゃめちゃ応援してた。怖かったけど、おもしろいネタだったなぁと思う。田中さんは普段全然売れなくていいって言ってるのに、アナザーストーリーには田中さんがボソボソひとりで壁に向かってネタの練習してる姿がうつってて、胸がぎゅーってなった。田中さんも一生懸命だった。スーパーマラドーナは武智さんが「漫才好き!M-1 好き!」ってのが目立つから気がつかなかったけれども、もうイヤやって言ってる人があんなに練習してたなんて、うるうるした。いろんな人が田中さんがMVPだったなって言ってたのがよかった。スーパーマラドーナがこれから楽しく漫才できたらいいなと思う。

 

和牛は、もう、あの、神様お願いって感じ。いつか報われてほしい。今年みたいなやさしいネタが好きだな、和牛は。ゾンビのネタすごくおもしろかったし、腰にまきつけたロープが見えたのが、本当にうまい人たちだなぁと。2本ともおもしろかった。演劇みたいなネタだったなぁ。この人たちはふたりとも仲良いから見てて楽しい。大好き。あのあとの和牛のラジオ、ふたりともちょっと涙声で私までうるうるした。なんでこうなるんやろうねぇ。アナザーストーリーの「しかし、彼らは決して漫才エリートではなかった」っていう回想の導入ナレーションもよかった。和牛にやさしい世界であれ。

和牛が上位3組に入ったことで敗退してしまったミキが、ブースを去る時に和牛に頑張れよって応援してたシーンがすごくグッときた。ミキも兄弟で仲が良くて好きなのだけれど、こんなにやさしい人たちなんだなと知ってもっと好きになった。ライバルなのにあんなに相手を鼓舞できるって、すごい。本当にすごい。あんな懐の広さを私も持ちたい。負けたのに、和牛のことも霜降り明星のこともめちゃくちゃ大好きで感動したって話をしてる弟の亜生くんはすてきだ。

ミキは敗者復活のネタもおもしろかった。プラスマイナスもおもしろかったし今年がラストイヤーだったので、まだチャンスのあるミキは無理かな?とも思っていたのだけれど、決勝に行けたことは本当にうれしかったし、ネタがちゃんと面白くてよかった。昔はどのコンビもよく敗者復活と決勝と同じネタしてた印象があるけど、違うネタをやれるミキはすごいなぁと思う。

ちなみに私は親友と一緒にミキを応援してます!どんなニュースもLINEで拾って送りあっています!大好きです!!そんな私たち一押しのインタビューはこれです。弟の亜生くんメインだけれど、すごく良い記事でした。読んでよかった。

form.allabout.co.jp

 

ちょっとね、私にはトムブラウンは難しかった!ロン毛と坊主が苦手なのかもしれない!難しかった!おう..........と思いながら見てしまった!!

霜降りはリア垢でめちゃめちゃ興奮して書き尽くしてるので割愛で。粗品さん同い年なのよね、すごいことだなぁと思う。

 

アナザーストーリー見て感情爆発したのはかまいたちのところだったのだけれど、かまいたちは私の青春だったのであとで泣きながら書く。その前に敗者復活の話を1組だけ。

いや、金属バット!!!!!!!!!!

出てきて「ウェイ、さっぶ」、相方さんのコケコッコーというオチに「オラァ、あざしタァ!」え?やばくない?ツッコミが超パンク。「は?」ってめちゃくちゃネタ中に言う。有名人に「おん?ああ?」って絡む。敗者復活では言わなかったけれども、「おあとよろしいちゃいまっかのう」って締めが好き。でもね、めっちゃパンクなのにね、ちゃんとツッコミなのがすごい。あと割と緊張しいっぽいところが人間らしい。それと、二人の笑顔は最高。あれ?でもこのコンビもロン毛と坊主だな、なんでだろう、でも好き。ガサツで荒くてガラが悪い「お漫才」だけれど、とてもかっこいい。イカツいネタでも平気な人たちにはぜひ知ってほしい芸人さんたちだ。

あと敗者復活でもう1組、たくろうという2年目のコンビがほのぼのしてて良かった。

 

さて、さてさて。かまいたち。高校生の時、大阪の芸人さんで いちばん好きだったのがかまいたち。今年で14年目、最後にしようと思って出ていたかまいたち。好きな理由は濱家さんの顔が好きだからとかではない。好きだけど。

GYAO !の大反省会と打ち上げと、あまり良くないけれどいろんなところでアナザーストーリーをかき集めて見てほしい。とりあえずいい話の邪魔になるので、今回のふたりの好きなところを先に書いておく。

まず、1本目が終わってウケて、他の芸人が待ってるところを通る時にガッツポーズをできる、その自信があるところが好き。意外と点数振るわなかった時に「あーまじか」みたいな顔になってちょっと不満そうなところが好き。そのあと暫定ボックスに行く時に他の芸人の前で「もっと点数出てもよかったのに」って言えるところが好き。霜降り明星がウケるたびに自分たちの負けの可能性を噛み締めてるところが好き、苦しかったと思う。結局霜降り明星に押し出されて敗退した時のコメントで、意味のわからないこと言っちゃう濱家さんがかわいい。実は「ここからはKOC王者として見させてもらいます」ってコメントするからって山内さんが言ってくれてたのに、変なこと言っちゃったの本当にかわいい。すぐさま始まった大反省会で自分たちの座り位置を確認するために一個ずつ数えてる濱家さんかわいい。それに気づいて座りにいく山内さんかわいい。座るべき椅子を教えてあげる濱家さんすてき。濱家さんがクシャって笑うのがかわいい。山内さんはいつ見てもやっぱり中国人のネタの人に見える。キリがないから終わり。

私がかまいたちを知った時には、もうすでに人気があるコンビだった。私が見るお笑い番組に出ていて、結構激しい言い合いをするネタのコンビだなぁとは思ったけれど、でもふんわりと漂うやさしい雰囲気が好きになった。その年、私の地元に大阪よしもとの芸人さんたちが来てライブをしてくれたのだけれど、その時もかまいたちがいちばんウケていた。すごくすごく面白い人たちだと思った。

でもそこからしばらくM-1 ではあまり名前が上がってこず、むしろ私がもうテレビでお笑いを見なくなってから、彼らはキングオブコントで優勝した。

高校生の私は知るすべがなかったので知らなかったが、彼らを知った年のM-1 予選で山内さんがネタを飛ばし、かまいたちは敗退してしまっていたらい。アナザーストーリーで知った。まさかそんなことが起こっていたとは。昔から自信のある発言をする人たちだとは思っていたけれど、その自信がなくなる時期があったとは思いもしていなかった。あのあとよく見たのは確かにコント師のふたりで、わざわざお笑いを追いかけなくなった私は、かまいたちの漫才をしばらく見る機会がなかった。

ネタを飛ばした山内さんの、しばらく言葉が出ない様子がつらかった。そんな山内さんを責めずに「これが今のかまいたちの力だったのかな」と言った濱家さん。ひょっとしたらこのことで二人は喧嘩をしているかもしれないけれど、少なくとも私の見られる範囲の中ではかまいたちは素敵なコンビだ。

それから8年、コント師として日本一になっても、彼らはM-1 に出て、決勝まで進んだ。4番目に呼ばれてちょっと早かったかな?とも思ったけれど、あの順番でかまいたちが出ていないと会場はいつまで重かったのだろう。かまいたちは例年よりも緊張気味の客席をしっかり爆笑させ、そのあとのコンビもそのあとに続くことができた。ネタも最高だった。きっと作戦だろうけど、濱家さんが山内さんにツッコミながら笑っていたのがすごく良かった。本人たちのああいうところを見るとこちらもネタに乗りやすいので、お客さんの緊張が解けたのはそういうところもあったのだと思う。すごく良かった。だからこそ残念だった。私は見るだけなのでわがまましか言わないけれど、正直来年もまたみたい。スロットで大負けしてもう行かないって決めても翌日並びにいっちゃう山内さんが、今年で終わりって言ってるM-1 でも似たようなことしてくれないかなって思ってしまう。濱家さんが「仲間感ありますよ。ずっと同じ劇場でやってきてるので、決勝決まったメンバー見て、ゴールテープの前に横一列になって手繋いでる気分になりました」って言ってたけれど、また戦うあなたたちが見たいです。大好きです。

 

今年は、私の青春がいちばん詰まった大会だった。本当に楽しかった。

来年はM-1 が終わったあとに生配信する二つの番組をやめて、もう早くお家に返してあげてほしいなと思う。あの場で戦うってとてつもなくしんどいことだと思うし、みんな優勝したくてきてるだろうから、せめて負けてしまった人たちは早く解放してあげてほしい。もちろんファンだからあんな番組があると楽しいし見るし、番組があるおかげで私も満足できた部分がたくさんあるけれど、こちらの欲を満たす以上に芸人さんたちに早く休んでもらいたい。せめて来年は。来年あるのかな。アナザーストーリーなんてあそこまで撮りためてるの見せらせたら、もう終わってしまいそうな気持ちになるけれど。生配信のあの番組がなくても、私はM-1 が好きだから大丈夫ですよ。

これにて、私の青春はおしまい、かな。たのしかった。芸人さんたち、ありがとう。

 

おあとがよろしいようで。