月が綺麗だからなんだって話で

アセクシャルな人間の雑記

1万字超えの好きの話

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最近、私の世界観は何を経てこうなっているんだろう?と思い返す機会がたくさんあったので、私が影響を受けた映画や小説を挙げてみたいと思います。

ちなみに影響を受けるためのベースは、思春期を迎えるまでの期間で虚無感でいっぱいの子どもになった育ち方にあるので、これらを自分が観たり子どもに観せたりしただけで私のような歪んだ人間になるわけではありません。
ですので、もし気になったものがあれば安心して観たり読んだりしてみてください。
何も考えずに書き連ねていたら1万字を超えたので、目次を作りました。お時間がある時にどうぞ。このご時世に何言ってんだこいつ、と思いますが、スマホで見るとたぶん疲れます…。(暴力的な文字数ですよね、1万字って)

もう目次が長いもんね。

 

まず1本目は、好きな映画を聞かれたら絶対いちばんに答える作品の

おと な  り

私が今の仕事の世界に飛び込むことにした、そもそものきっかけがこの映画。
何の仕事をしているかは内緒です。

“ おと ”  “ おとな ”  “ おとなり ”のトリプルミーニングになっていて、「 壁の薄いアパートに住むふたりが、相手の生活音を聴いて心惹かれていく 」といったお話です。フィルムで撮影された画の雰囲気と、ていねいに聴かせる音が最高な映画。
大好きな映画はたくさんありますが、これがいちばんです。


Oto-na-ri (2009) FULL TRAILER

「 はじめて好きになったのは あなたが生きてる音でした 」
こんなすてきな言葉を思いつけるようになりたいものです。

当時夢見がちがな高校生だった私は、「コーヒーが飲めるようになるとこんなにすてきな出会い方ができるんだ!」とコーヒーに過剰な夢を抱き、それまでコーヒーなんて飲んだことなかったのにいきなりブラックを飲む練習をしました。まあ、胃が痛くなったよね。
ついでにコーヒーがすてきな出会いを運んでくれたこともなかったです。

岡田准一くんが大好きな人と、やさしくて腹の決まらないどうしようもない人 (そういう弱さを抱えた人) が大好きな人におすすめです。

 

次にいきます。2本目は恋愛映画でなく、家族映画です。

歩いても 歩いても

歩いても 歩いても

歩いても 歩いても

私は樹木希林さんが大好きなのだけれど、樹木さんを中心に話が展開していく作品の中ではこれがイチオシです。

自分の記憶にもある、《素直になれなくて人を傷つけてきた感覚》に胸がキュッとしちゃうけど、そんなところまで含めて好きな映画です。散々好き勝手していろんな人を傷つけてしまった後悔まみれな思春期明けに観たので、登場人物たちの想いがグサグサ刺さって死にそうになりました。

是枝監督の作品は雰囲気が好きなのだけれど、全部は観られてないのでちゃんと観たいなぁと常々おもっています。思ってるだけで観てません。そういうところよね。

是枝監督の作品で次に好きなのは、『海街diary 』かな。広瀬すずちゃんや綾瀬はるかさんが出ている、4人姉妹のおはなし。

海街diary

海街diary

 

樹木希林さんが出演されてる映画で、映画館に観にいかなかったことを後悔しているのが、『日日是好日』。


『日日是好日』予告 2018 年10 月13 日(土)公開

抹茶味も抹茶も大嫌いなのだけれど、和菓子と四季が好きなので最近茶道にすこーーーしだけ興味があります。そんな茶道とだいすきな樹木希林さんと、これまただいすきな黒木華さんの共演作を、去年の10月の私はなぜ観に行かなかったのか。

忙殺されていたとしても、今年は「したい」「観たい」「行きたい」という自分の気持ちまでは殺さないようにしたいです。

 

では3本目、また恋愛映画に戻ります。

おんなのこきらい

おんなのこきらい

おんなのこきらい

何度でも観られるし、リピート再生を何度も何度もしてきた映画。
好き嫌いは分かれるかもしれない...です。

森川葵ちゃんのぶりっ子が痛々しいけど、でも女ってそうやって生きるところあるよね、 って社会の中で生きる自分をすごく客観的に見てる気分になります。私はこんなにかわいくないし、こんなにすぐ色んなこと許せないけど(すぐヤっちゃったり仲良くなったり) 、媚は売りまくってここまで生きてきたので、毎回自分の痛々しさを見せられている気分になります。
いつも「つらい〜」って言いながら観てる。

音楽はふぇのたすという、もう解散してしまったバンドが担当しているのだけれども、この映画にぴったりな曲ばかりで、すごく良いのです。声とメロディーのかわいさが、作品に絶妙にマッチしていてたまりません。


『おんなのこきらい』予告編(New Version)

あと、この映画は木口健太さんと、彼が演じてる男性が最高です。
キャスティングした人を大絶賛したくなるレベル。何が最高かは、是非観て感じてください。最高だと思えた方とは仲良くなれる気がします。
私はこの作品の木口健太さんに、骨抜きにされてしまいました。

 

ここで突然性癖を晒しますが、私は画面の中のクズが大好きです。
若かりし頃の西島秀俊さんが演じてきた数多のクズ男を観て、「 はぁ...こういう男性と出会って人生必死に生きてきたいものだわ... 」なんてアホな夢を見ながら大人になったので、だいたい私が映画やドラマの中で好きになる人たちはクズ役です。いい人だと思ってたのに盛大に裏切られるとか、日常茶飯事。
ほんとうに、やさしくてどうしようもないクズが好き。

ちなみにこの映画にはクズがそこそこ出てきます。会社の中にそんなたくさんクズいる?って思うけど、めっちゃ出てくる。というか、男ってバカねって感じ。

 

そんなこんなで、超絶興味があるのにまた骨抜きにされるのが怖くて『21世紀の女の子』を観に行けていません。この中に『おんなのこきらい』の監督さんの作品もあるから早く覚悟を決めて観に行かねば、とは思っているのだけれど。
行かないとたぶん絶対確実に後悔するのも分かってるから、近いうちに行きたいです。

21st-century-girl.com

 

次も恋愛映画です。
自分があまり簡単に人を好きになってこなかったから、疑似体験できる恋愛映画が好きなのかもしれない、と今ふと思いました。4本目は、

ヴァンパイア

ヴァンパイア(字幕版)

ヴァンパイア(字幕版)

これも何度も観ます。何度観ても号泣してしまう映画です。

ひとりで塞ぎ込んでつらいつらいと泣いていた頃の私は、生きるならこの映画のヒロインの様になりたいと思っていたし、こんな風に愛されたいと思っていたし、死ぬならこの映画の女の子たちのように死にたいとおもっていました。痛くないし、汚くならないし、最高じゃん、でも自殺幇助の罪をかぶってくれる人が必要だなぁって思い留まっていたら、恋人氏と出会いました。死なないでよかった。
恋人氏と付き合ってから観てないのだけれど、今観たらまた違う感想が持てるかもしれないです。


『ヴァンパイア』予告編

私にとっては珍しく岩井俊二監督で好きな映画です。
『リリーシュシュのすべて』や『リップヴァンウィンクルの花嫁』があまり得意ではなくて、『花とアリス』も『花とアリス殺人事件』のほうが好きでした。
そんなこんなでこれもドキドキしながら観たのだけれど、まさか苦手な監督の作品に、これほどまでに心動かされる自分の理想の映画があるなんて思ってもみなかったので、好き嫌いせずに気になったものは観たり読んだりする必要があるなぁ、と感じました。

あ、血が苦手な方にはおすすめできません。気を付けてください。

 

5本目、今度は音楽映画です。

はじまりのうた

Netflix では無料で観られます!ぜひ何度も観てほしい映画です!!

ひとりの時延々と観続ける映画2選のうちのひとつ。
この映画はなんてったって曲が最高!この監督の前の作品、『ONCE ダブリンの街角で』より演出も脚本も音楽も洗練されて、おもしろくなったなぁと感じました。

キーラ・ナイトレイ演じる女の子の彼氏役でMaroon5アダム・レヴィーンが出ているのですが、彼が最後に歌ってるシーンに大好きな1カットがあります。最初に映画館で観た時にその1カットに心臓を打ち抜かれて、そのあとそこ見たさに2回映画館に行きました。
未だに耐性がつかなくてドキドキします。

この時からMaroon5 も好きです。
変なMVを作ったり、インタビューもサービス精神旺盛だったり。結構お茶目なところがかわいいです。きっとアダムもクズだと思います。(凄まじい偏見)

私の弱点は《なぜか外国人の顔をいまいち区別して覚えられない》ところなのですが、主演のマーク・ラファロは私が把握できている数少ない外国の俳優さんです。
この映画がきっかけで好きになりました。なんせ、去年初めてマーベル作品を観たので...。

番外編1

他に好きな男性の俳優さんもついでに書きます。
好き語りもほどほどにしろって感じですが、書きます。


まずは、『英国王のスピーチ』や『キングスマン』のコリン・ファース

私の中の英国紳士の代表。スーツが似合うけど時々冴えないおじさんとか演じてるのも好きです。私イチオシのコリン・ファースは、『シングルマン』のときの色気だしまくり紳士の彼です。この映画は正直、好き嫌い分かれるかとおもいます。

シングルマン (字幕版)

シングルマン (字幕版)

 

それから、ロバート・ダウニー・Jr 、と映画『シャーロック・ホームズ』でコンビを組んだジュード・ロウ

ふたりがホームズ以外でうっかり共演してたら、キャー!っとなるくらい好きです。
高校生の時にこの映画を観て、すぐさまDVDを買いました。あのコンビが最高で、続きをいくらでも作ってほしいなって思っています。まぁ、2作目でモリアーティ教授と決着つけにいったので続きなんかないんですけど…。

ホームズ2作品が好きな私としては、「えー!ホームズが空飛んでるーーー!!!!」って思うし、「ワトスン先生、魔法使えるじゃん!!!!」ってここ最近よく思います。
(アイアンマンとビーストのことです) 

ジュード・ロウだけの作品で好きなのは、『ホリデイ』です。めっちゃ良い。最高。 

ホリデイ (字幕版)

ホリデイ (字幕版)

 

 

あとは『レ・ミゼラブル』で好きになったヒュー・ジャックマン

恋人氏が初めて貸してくれたDVD は、彼の出ている『ニューヨークの恋人』でした。
どうしてあんなに貴族っぽい衣装が似合うのでしょうか、この人は。

ニューヨークの恋人 (字幕版)
 

そういえば、この前ようやく『グレイテスト・ショーマン』観ました。
めちゃめちゃ良かった、映画館で見るべきでした。爆音じゃなくていいので、どこかでまた上映してほしいです。

 

レ・ミゼラブル』つながりで言うと、エディ・レッドメイン

顔がもう、とにかく、大好き。あと歌が上手いのと、よくわからない動きができるところと、女装がかわいいところが好きです。

『ファンタスティック・ビースト』はエディをキャスティングしたことがもう全ての成功の理由だと思います!!まあ、『ハリー・ポッターと賢者の石』をこの前初めてフルで観たハリポタ初心者なので、ビースト新作はほぼほぼ置いてけぼりでしたけどね。それでも次を待っているのは、魔法を使うエディのかわいい姿をまた観たいからです。

ビーストは関係ないけど、近いうちに『リリーのすべて』を観ます。絶対に。
アマプラにありました、観ます。

 

もうひとり顔がすきなのが、デイン・デハーン

アメイジングスパイダーマン2 』でため息の出るような美しさに心を奪われて以来、大好きです。PCのデスクトップも、iPhoneのホーム画面もロック画面も彼です。

PRADA 、彼を広告に使ってくれてありがとう、最高です。
PRADA はエディを起用した時の写真ももちろん良かったけれど、デイン・デハーンの時の方がすきな写真が多かったな。

友だちに『キル・ユア・ダーリン』のBlu-ray を借りたので、これも早く観ます。
さっきから観ます観ますって言ってるけど、週末はアマプラで《週末レンタル100円》の作品を見るのに忙しいんですよね...だからなかなか他のものを観れていないのが現状です...。でもこれは返さなきゃいけないからね、早めに観ます。

 

あと、インスタ見てて突然現れたイケメンに喉がヒュッとなるのが、『ピッチパーフェクト』に出ていた、スカイラー・アスティン。恋人氏曰く、別にイケメンではないらしい。

彼の歌って踊る姿と歌声が最高にかっこいいので、是非『ピッチパーフェクト』シリーズを観てください。この映画の影響で、彼はどこまでもやさしい人なんだろうな、と勝手に思っています。
彼はこの映画で共演した女優さんと結婚されていて、なんかそういうところからもこの映画はすてきな作品なんだなぁ、という気持ちになります。

アマプラでは『ピッチパーフェクト1』が無料で観られます。アカペラサークルの大学生たちの話なのですが、アカペラのパフォーマンスが圧巻です。

 

ここまでたくさんPrime Video のリンク貼ったりアマプラアマプラ言ってますが、別にアマプラの回し者ではありません。日頃観ているのがTV番組やBlu-ray じゃなくて、Prime Video なだけです。

ちょっと話が脱線しすぎました。
長くなりましたが、好きな俳優さんのお話は以上です。ちなみにブログ自体あと半分くらいあります。お時間のある方はお付き合いください。

 

映画の話に戻ります。6本目はミュージカル映画

サウンドオブミュージック

中学生の頃に通っていたピアノ教室で、だいすきなお姉さんから「今度の発表会で、この作品の曲をクラリネットで演奏したいんだけど、つきのちゃん伴奏してくれない?」と言われたのがきっかけで観ました。ピアノはソロで弾くより、誰かの伴奏をしている方が好きです。またピアノのレッスン受けたいなぁ。

この映画にはたくさんすてきな歌が出てきますが、当時の私は全部英語で歌えるようになるために、借りてきたサントラを毎日毎日聞いていました。My Favorite Things がいちばん好きです。

私もカーテンで作ったワンピースを着て、サンドイッチもってアルプスにピクニックしにいきたい。あんなにきれいな場所で食べるサンドイッチは、この世でいちばんおいしいサンドイッチに違いないです。

 

7本目はミュージカル映画でもうひとつ好きな作品です。

魔法にかけられて

魔法にかけられて (字幕版)

魔法にかけられて (字幕版)

 

ひょっとしたら唯一好きなディズニー映画かもしれない…。私はディズニーよりジブリ派です。ハウル最高。恋人氏はディズニー派です。

この作品は歌がいいのはもちろんなのですが、何よりジゼルが着ているドレスがかわいいくてたまりません。私も毎日ワンピースとかドレス着て生活したい。よく映画で女性が着ているドレスをじっくり見ては、私も着てみたいなぁなんて思っています。パーティードレスのサイトを見るのが好きです。

ドレスとディズニーとミュージカルが揃った作品でもうひとつ好きなのは、『ハイスクールミュージカル』シリーズです。かわいくてかっこよくてとっても憧れたザック・エフロンが、『グレイテストショーマン』で大人の男性になっていてびっくりしました。でも『ハイスクールミュージカル』の中だと、双子の弟・ライアンが推しです。こんな高校生活を送ってみたかったなぁ、と観るたびに思います。

ドレスつながりなので、リンクは3作目です。プロムを舞台にした曲があって、そこに出てくるドレスがどれも最高にかわいいのです。みんなが正装してダンスするシーンはずっと観ていられます。はぁ、好き。

 

魔法にかけられて』主演のエイミー・アダムスが出ている映画で、最近面白い作品を観ました。

ジュリー&ジュリア (字幕版)
 

ジュリー&ジュリア』。料理研究家であるジュリア・チャイルドが書いたレシピ本のフランス料理を、1年間で全て制覇しようとしたブロガー、ジュリーのお話。実話だそうです。
出てくるお料理が全部おいしそうで、お高そうなフランス料理がちょっとだけ身近に感じられた映画でした。ごはんがおいしそうな映画、とても好きです。

 

8本目はアニメ映画です。

言の葉の庭

言の葉の庭

言の葉の庭

 

こちらは『おと な  り』の数年後に観て、私のなりたい職業が決まった作品です。
ひとりの時延々と観続ける映画2選のもうひとつ。

多くの人にとって新海誠さんといえば『君の名は』もしくは『秒速5センチメートル』だとおもうのだけれど、私にとっては『言の葉の庭』がいっっっちばんです!ほんとうに大好き。

この作品は、45分でうまくまとめてある分省略してある部分が結構あって、それを全部補完してくれるのが、『小説 言の葉の庭』。ハードルを上げてしまうかもしれないけど、とっってもおもしろいのでぜひ読んでみてください。
私はこれを読んで、学生の頃の古文好きが再燃しました。

ちなみに、二番目に好きなのは短編作品の『誰かのまなざし』です。

 

ここからは小説、漫画です。おそらく、あとちょっとで終わります。
まず1冊目

アルジャーノンに花束を

大学3年の夏休み、依存していた先生に「交換読書しよう」って言われて貸してもらった本です。先生が村上春樹が苦手だったから翻訳は別の人。

この時に一緒に借りた『ライ麦畑でつかまえて』はあんまり響かなかったです。『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』は気になってるけど、これも公開ほぼ終わりましたよね。なんでこんなことばっかなんでしょうか、私のせいですね。

www.rebelintherye-movie.com帰省する前日に借りて実家で毎晩読んでいたのだけれど、読み進めるにしたがって涙が止まらなくなってしまって、後半はもう声をあげて号泣しながら読みました。

黙ってましたが、私には小説を読みながら声をあげて泣く癖があります。映画も声をあげて、うえうえ言いながら観ます。もちろん声をあげて泣くのは家にいる時だけですが、そんな私をいつもとなりで見ている恋人氏は、毎度爆笑しています。

私を知らないで

ちなみにこの時私が貸したのは、『私を知らないで』という小説。この頃いちばんすきな小説がこれでした。やわらかいけれど、じわじわと心に効いてくる物語なので、これもものすごくおすすめです。

私を知らないで (集英社文庫)

私を知らないで (集英社文庫)

 

2冊目は漫画です。私の大好きな浅野いにおさんの作品でイチオシの、

虹ヶ原 ホログラフ

虹ヶ原 ホログラフ

虹ヶ原 ホログラフ

 

浅野いにおさんの作品は色々好きなのだけれど、これがいちばんです。スッキリなんてできないし後味悪かったりもするけれど、彼の作品は大好きです。

私は高校生になって初めて漫画を買ったのですが、それが、『ソラニン』でした。『ソラニン』を読んで彼の世界観にどハマりしました。
浅野いにおさんの作品は、人気の『おやすみプンプン』ももちろん良いのですが、私は彼の短編集やオムニバスが好きなので『世界の終わりと夜明け前』『ひかりのまち』『素晴らしい世界』を買って大事に大事に読みました。今も大事にしています。

世界の終わりと夜明け前 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

世界の終わりと夜明け前 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

そうはいっても全てを読めてるわけではないし、人気の『うみべの女の子』とか今連載中の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』はまだ読んでません。

というか、読みたくなるタイミングが来るまで読めない気がしています。私は全て自分の心のタイミングに合わせて映画も漫画も小説も楽しんでいるので、監督や作家で一気見する、というのができません。
そんなこんなで、「ちゃんと追ってないとファンって言ったらいけないのかなぁ」という気持ちがあるので、私は誰かのファンだと言えたことがありません。ちょっとさみしいです。作った人を好きにならないで、その作品を好きになっちゃうからなのかな。

なんと…!『ソラニン』の続きが出ていることを今知りました!買わねば。
こういう情報を、リアルタイムにビビッと受け取りたいですよね。いつもしばらく経ってからなのです。多分情報の探し方やアンテナの張り方が下手なのでしょう。
今年からその辺りも上手くなっていきたいです。

 

3冊目、というかシリーズもののBL小説ですが、これもまた私が影響を受けたもののひとつです。

『魚住くん』シリーズ

初めて読んだBL小説です。この作品を読むまではBL小説って軽いのかなぁとちょっと偏った目で見ていたのですが、結局人を好きになるただの恋愛小説だからなんの壁も感じずに読めるものだなぁ、と意識が変わりました。そういう意味でも読んでよかった作品、影響を受けた作品です。

この作品で、人を好きになる感情を感覚として理解しました。それまでの私は、「好きなら絶対に終わりのない友情の方が圧倒的に良い!」と思っていたので、これを読んで《友達がいいと思っていた人に対して、友達ってだけじゃいられなくなる感覚》を知ることができたのはよかったです。多分そのおかげもあって、今恋人氏と一緒にいることができています。

 

ちなみに、今の会社に入る為の最終面接で、偉い人に「ん〜、履歴書に読書が趣味って書いてあるけど、最近は何読んだの?」って言われてこれを答えました。だって、全然答えを準備してなくて取り繕う良い回答が思いつかなかったのだもの。

「BL小説なんですけど、『魚住くん』というシリーズの作品を直近で読みました」
「え〜BL小説を答える人初めてだ。なんで?」
「私、なかなか恋愛感情を抱けないのですが、単純に人が人を好きになる感情とはどういうものなのか知りたくて…。男女の恋愛小説よりも同性同士の方がわかりやすく書いてあって、擬似的にですが今色々な経験をしたつもりになれています」
「へ〜、不思議なこと考えるね」

っていう会話をしたら、内定もらえました。まじかよ。弊社、やっぱり正気な会社じゃないことがこのことから伺えるのだけれど、最近になるまで気づけなかったなぁ。

 『同級生』シリーズ

他にBL作品でおすすめなのは、漫画ですが『同級生』シリーズです。
冊数多いし大きいのだけれど、面白くて好きです。私は映画化されてからこの作品を知りました。映画もよかったです。 

同級生

同級生

 

番外編2

ここから先はそういう性癖をお持ちの方へのオススメ作品の紹介です。

 

私は《友達以上恋人未満、でもそれもはや恋人だよね》という関係性と《幼馴染属性》が好きすぎるのだけれど、似た趣味の人におすすめなのがこちら。

あと1センチの恋
あと1センチの恋(字幕版)

あと1センチの恋(字幕版)

 

最高オブ最高。同じ趣味の人にはとりあえず観てほしい。イライラしてしまうかもしれないけれど、それでも観てほしい。《友達以上恋人未満、でもそれもはや恋人だよね》という関係性と《幼馴染属性》にこれでもかというほど振り回される作品です。

 

あと、そこまで好きってわけではないけれども、大好きな西島秀俊さん演じる男性が最高で、ときどき観たくなる映画が

海でのはなし。 
海でのはなし。

海でのはなし。

 

スピッツ好きにはおすすめの作品です。スピッツを歌う西島さんがとても好き。宮﨑あおいちゃんがかわいいのは全世界共通の事実ですが、最高にかわいいです。

さっきもちょっと書きましたが、私は監督で映画を追ったり、アーティストで曲を追ったりするのが苦手なので、スピッツ合唱コンクールで歌った『空も飛べるはず』しか把握できていません。それもあってか、スピッツの曲がベースになってるこの作品はあんまりついていけませんでした。
でも西島さんとあおいちゃんが良すぎるので、スピッツを知ってる人なら楽しく観られると思います。

 

スピッツのことを考えるとなぜかいつも出てくるのが、レミオロメン
スピッツよりもレミオロメンの方が歌えます。

レミオロメンは高校生の頃、なぜかTUTAYAでアルバムを1枚借りたことがあって、それを通学電車の中でずっと聴いていました。一番好きな曲は『花鳥風月』で、二番は『南風』です。その頃は学校の最寄駅まで行ってそのままUターンして実家の最寄駅まで帰ったり、仮病で早退して本屋や映画館に入り浸ってたりしていた不良学生だったので、レミオロメンを聴くとあの頃の微妙な気持ちを思い出して、ちょっと胸がキュッとなります。
( スピッツどんな曲あるっけ?と思って今聞いたら『楓』『チェリー』『ロビンソン』は歌詞を見ながらサビまで歌えてびっくりした。ちゃんと聞いたことないのに。すごい。それだけ耳にはしてきたってことなんだろうなぁ…)

レミオベスト

レミオベスト

 

ずいぶん脱線してしまったけれど、『海でのはなし』を面白いと思えた人は

好きだ、
好きだ、

好きだ、

 

も面白いと思えるかもしれません。

こういう思春期のなんとも言えない苦々しく淡い雰囲気の映画を、車で20分のTUTAYAで借りまくって、平日学校をサボって家で観まくっていた高校時代。お母さん、お父さん、たくさん迷惑かけてごめんなさい。

でもあの頃に『無伴奏』『生きてるだけで、愛』『海を感じる時』とかがまだ作られていなくてよかったです。確実に観ていたし、確実に死んでました。実は今でも、観終わった後に心を物語から現実に戻せる自信がなくて観ていません。
もうすぐ公開の『愛がなんだ』も薄々観れない気がしていますが、絶対に頑張って観たいので、観られたら他の3作品も観ます。


切なすぎる…岸井ゆきの×成田凌『愛がなんだ』予告編

ちなみに『好きだ、』には、これまた西島さんと宮﨑あおいちゃんが出ています。この作品ではあおいちゃんは高校時代を、西島さんは大人になってからを演じているので、厳密には共演作と言えるかはわかりませんが。

高校生のころ西島さんを好きになって色々観漁ったのですが、『純情きらり』でも『海でのはなし。』でも『好きだ、』でも一緒な宮﨑あおいちゃんがうらやましくて、一時期「宮﨑あおいちゃんになりたい」が口癖でした。
今の口癖は「来世で今世の深キョンになりたい」です。はじ恋最高。ゆりくんと順子ちゃんの幸せな姿も見たいけど、私の本能が山下先生を爆推ししています。先週の山下先生最高だった。私も山下先生に「飯でも飲みでもいい」「頼む、チャンスをくれ」とか言われたい。

 

  

途中何度も脱線しましたが、思いつく限り、ざっとこんな感じです。

なんか、私の青春は鬱屈してたんだなぁってことくらいしかわかりませんでしたね。監督やアーティスト、作家を追いかけられないザコなところもバレてしまいました。
バレたついでに言いますが、私は曲を聴く時全然歌詞が耳に入ってこないので、曲の良し悪しはメロディーだけで決まってしまいます。

そんな私が昔から好きなアーティストは、SEKAI NO OWARI です。
『世界の終わり』の頃の深瀬さんの、今にも死にそうな雰囲気と声に惹かれて、好きになりました。
私は、彼らの曲に何度も何度も救われてきています。たぶん死なずにいられたのは彼らのおかげな部分もあるんじゃないかな。新曲を聴きたいから死ねなかったとかではなく、なんとなく、彼らの曲がそんな感じなのです。死なせてくれないというか、自分の悲しみや苦しみに寄り添ってくれるような。そんな大好きなSEKAI NO OWARIの曲ですら追えてないんですけどね。

Saori ちゃんが執筆した『ふたご』はちゃんと読みましたよ。私の大好きな男の子と女の子のお話で、大事な1冊になりました。
いつか、彼らのライブに行くのが夢です。

 

これだけ列挙してみてわかったことですが、ミュージカル映画を除くと、私の好きな作品の空気感ってだいたい似てますね。 そういう空気が、今の私の世界観を作ったのかな。わかんないけど。

 

好きなものについてたくさん書けて、楽しかったです。こんなに長いものを最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

ここまで読んでくださったあなたは、奇特です。でも、私にとってはありがたい方です。
お礼に、あなたがいつか自分の性癖に刺さりまくる作品に出会えるおまじないをかけました。もう出会えていても、また出会うことができるおまじないです。

もし出会えたら、教えてください。
あなたの好きな世界を教えてください。

できたらでいいので。