月が綺麗だからなんだって話で

アセクシャルな人間の日々の雑記

もうこれ以上信念を失ってくれるな馬鹿野郎

これから書くのは痛文で、私がこれから先の人生を生きていく上でもう絶対に忘れたくない信念みたいなものについての私宛の手紙なので、笑っていただいてもディスっていただいても批判していただいても嫌悪していただいても構わない。この数年のぬるま湯から脱した今、これからの後悔をできるだけ最小限に、そして死ぬ間際にできるだけ納得できる人生だったと強く思えるようにするための、私のための文章だ。他の人たちは読むだけ時間の無駄かもしれない。

 

お前は本来、強い人間である。人に厳しい。が、自分にも厳しい。相手に求めるレベルも高けりゃ、自分に求めるレベルも高い。その高さに打ちひしがれる時もあるが、絶対にできるからそのレベルを落としはしない。絶対に、お前自身が心から望んだことは叶えられるのだ。

叶えるということは、それ相応の努力をするということである。その努力は、世間的に見て清いものだけではないかもしれない。お前が得意とする媚売りやらコネを使うことなんかもそんな類のものだろう。けれどどうだ、果たしてそれは悪いことか。何かを得るために媚を売ろうがコネを使おうが、別に良いのではないか。知ったこっちゃない。お前はそこまでして、その望みを叶えたいのだ。そのコネを得るまでも相当な準備をする。媚を売るにしてもそこにつきまとうリスクから身を守ることもする。たとえ世間的に好かれない手だったとしても、努力をしない人間にもがいている人間を批判する権利はない。聞く必要のある言葉など、一切ない。ただ、こちらとしてもそこまで偉そうなことを言えるようにするには、ただひたすらに挑戦し乗り越え、望みを叶え続けなければならない。でないと、ただの口だけ人間である。クソダサい。

昔のお前は、その努力ができる人間だった。

それなのにこの数年のお前はなんだ。まるで腑抜けだ。まだがむしゃらに月500時間働いていた新卒の頃の方がマシだ。
あの時は努力の塊だった。鋼の身体さえ持っていれば、おそらくどこまでもやれた。仕事が楽しかったからだ。仕事の内容に恵まれていたということではなく、その仕事ができることが嬉しくて嬉しくてたまらなくて、一分一秒でも長くその音と一緒に居たかったからだ。あの時間、お前実は幸福感でいっぱいだっただろう?一人で暮らしていても、両親とわだかまりがあっても、死にたくても、あの頃は必死に自分のなりたい姿を正面に見据えてそれを叶えるためだけに走っていた。だから心の底から幸せで、いつ死んでも構わなかった。後悔をできるだけ抱かない時間を生きていたから。

この数年、恋人氏のおかげで両親への負の感情を清算できたのは非常に良いことだった。それがあって今お前は急速にこれまで落としてきた感情を回収している。楽しいな、毎日。今のお前は、成長している最中である。絶対に。
ただ、今の職場に来てから、恋人氏と付き合ってから、お前は盛大に逃げることを覚えた。自分を守るために逃げるなら良かったのだが、全くもってそうではなく、自分の甘えを正当化するために逃げるようになった。馬鹿か。馬鹿だ。生きてきてこの2年が一番甘えていた。勉強がしたくなくて不登校になったり遅刻早退を繰り返したりの高校時代よりも甘えていた。

周りの人間に対しての愚痴が多くなったし、周りの人間の行動がやたらと目につくようになった。本来のお前はそうではないだろう。誰かが甘えているから私も甘えていいなんて、これまでに思ったことがあるか。誰かより私はマシだから甘えていいなんて、思ってきたか。ないだろう。誰かの行動をみて甘えを学んだことがあったか。ないよな。『私がこんなにしんどいのは親のせい』とは思っていたけれど、『甘えていい』はなかったはずだ。クソだ。甘えていいことはない。ロクなこともない。頼ることと甘えることは違う。そんなこともわからなかったのか、馬鹿になったものだな。

 

お前は実際は頑張り屋だ。頑張ることが好きな、頑張り屋だ。何かが達成できた時が一番嬉しかっただろう。自分の環境は自分で作っていく人間だ。他人に用意してもらおうなど思ったことはなかったはずだ。誰かのせいにしながらも、自分にも非があることは理解できていた。賢かったからそのくらいできて当たり前だ。
それがここ数年は自分に非はなく、自分はできていて、この苦しさは全て外的要因のせいだと考えていたな。馬鹿だ、周りに飲まれていることに気づけ。その苦しさは、お前が甘えをまとって弱くなったからだ。目を覚ませ。

今のお前の周りは質が良くない。入社した一年目に比べて、三年目の今の質の悪さは筆舌に尽くし難い。これまでの人生において、かかわりあう人間のレベルは最低だ。そんな馬鹿馬鹿しい流れに変わっていっていることに気づかなかったことが、何よりも馬鹿になった証拠だ。お前が馬鹿になっていったから、集まってくる人間の質も下がっていったのだ。おい、今の言葉を読み間違えるなよ、「こんな状況になったのは私のせいなの…」なんて加害者意識を持たせてやる言葉ではない、ただ単にお前がそういう人間を引き寄せる馬鹿に成り下がったというだけのことである。

 

人間は、周りの人間のレベルと自分の意識によって、引き上げられたり引き摺り下ろされたりする。引き上げることができる人間と、上がろうと踏ん張れる人間は強い。本来のお前の周りは引き上げられる人間ばかりであったし、お前にも上がっていこうとする強さがあった。お前の望みは、自分のレベルを上げていくことでしか叶えられない。
ところが今の会社の人といるようになってから、恋人氏と付き合ってから、明らかにお前は弱い人間になった。上がろうとしなくなった。上がろうとするよりも下げる力の方が強いと認識し、そのうち下に下がる方が楽だなと感じたからだ。恋人氏の悪口ではない、ただの事実だ。

恋人氏が鬱になって、寄り添い方がわからなかった。何か彼に決定的なことをぶつけると死んでしまうのではないかと、一昨日までそう感じていた。だから「大丈夫だよ」「私はいなくなったりしないよ」「頑張ってるよ」「できるよ」と言いながら、いろんなことを受け入れてあげることで寄り添うこととした。おそらくそれは、こんな長期にわたってやっていいことではなかったのだろう。

彼はとても甘えただ。こういってしまうと傷つけることになるだろうが、構ってちゃんで嫉妬深い。この嫉妬深いというのは異性に対してなどの意識的なものでなく、私が上を向くと彼の無意識が彼に痛みを生み、自分を見てくれと声を上げてしまうことだ。伝わるだろうか。本当に体調は悪いのだけれど、それは彼自身も無意識に操作されていて、「こっちに来て俺をみて俺を心配して優しい言葉をかけて」という感情が大小問わず沸くのだ。これは私自身が引き下げる側として過去に身を以て知っているので、仕組みとしてはほぼ間違いない。
人間の無意識というものは強烈で厄介なものであるのだ。それを振り払うのが人間としての心の強さであり、人間としてのレベルを上げていくものの一つでもある。

 

わかるか?お前が恋人氏に「会社で働かないで自分でお金を生みたい」と言われた時にかけるべきだった言葉は、「それができるようになるために生活資金をまず稼げるようになろうよ」だ、「おお、いいね、働かなくていいのが一番だよね」じゃない。休職してから一年ほど経って「俺は頑張れない、ダメなんや」と言われた時にかけるべきだった言葉は「私と一緒にいてくれるつもりなら、踏ん張ってほしい」だ、「そんなことないよ、私はそんなあなたが大好きだよ」じゃない。「俺は無能なんや」に対しては「これから努力して有能になればいい」だ。もしくは全て無言。

どうだ、お前が間違った言葉をかけてきたせいで、今恋人氏は私から優しい言葉をかけてもらえるのを待つようになったではないか。甘えたで、母が息子を思うような気持ちを彼はお前に求めているではないか。何を言っても受け止めてもらえると思っているではないか。彼がそうじゃないと言っても、お前がそう感じているならそうなのだ。というか周りもそう感じている時点で間違いない。
仕事が始まってからはひどい有様だ。ある程度元返るかとは思っていたが、それにしたってひどすぎる。ただ優しいことを吐くことを求められているのなら、それは母親にさせろ、お前がやることじゃない。お前と彼は対等だ。お前が親との確執を乗り越えられるようにしてもらった分や鬱から立ち直らせてもらった分、忙しい時に助けてもらっていた分、毎日の分、お前だって同じだけ彼に寄り添ったし寄り添っている。もうやった。不足はない。足りている。

思い出せ、彼はお前が不健康に彼に寄りかかった時に何をした?お前の睡眠薬を全て捨てたよな、それからお前は睡眠薬がなくても眠れるような体を無理やり作ったよな。それをお前もやらなきゃいけなかったんだ。よしよし、今日もお薬飲んで寝ましょうね、じゃない。
彼に必要なのは、自分で強さを育むことだ。無茶ができる身体とか物理的な話ではなく、自立した心のことだ。「僕を見て」をやめさせろ。お前が死ぬ。そんな甘えた感情にお前自身のレベルを引き下げられるな、情けない。お前がこれまでしてきたことは優しさでもなんでもないからな。ただの甘やかしであり、大きな失敗である。

そもそも、なぜコミュニケーションを放棄している状態を許容する?それはどんなに親しい相手でも許していいことではない。ちゃんと言葉にさせるべきだ。お前はどれだけ「言ってもらわなきゃわからない」って言ってきた?言葉にできないなら、「まだ言葉にできないから待ってほしい」と言わせるか、お前からも何もいうべきではない。お前も似たようなスタンプを送り返せ。もうこれ以上甘やかすな。5歳も年上なんだろうが、お前は母親じゃない。恋人氏が「じゃあ俺も甘やかさないよ?」と言ったならそれでもいい。そんなところに取引を持ち込むような人間は大した大人じゃない。お前のレベルが下がっていく一方だ。

 

何より、昨日と一昨日で「前のパキッとした芯のあるあなたに戻った」と3人に言わせたことを恥ずかしいと思え。ヤバいことだぞ。全員に腑抜けだったことがバレているのだ。お前だけが気づいていないんだ、馬鹿か。でもお前の変化を理解してくれて、それこそお前であると肯定してくれる人間がいてよかったな。そういうところも本当に運がいいよな。幸せ者だな。
いいか、お前は恋人氏と共に生きる以前に、お前の人生を生きているのだ。下へ下へと降りていくのは、先生との付き合い方と同じではないか。もうあれはやめたのだろう、なら上を向ける生き方をしろ。強さを取り戻して、もっと強くなれ。お前は運がいい、努力もできる、味方もいる、そして賢い、地頭がいい。この前バス乗り間違えて空港経由して待ち合わせ場所に行ったトボけをやらかしたけどな。
お前が何かを成し遂げようとして、成し遂げられないことはない。お前は強い。ついてこないやつに構う必要はない、そんな時間はない。お前にはまだまだ叶えたい自分の姿があるだろうが。見失ってるなよ。

 

頼むから気合い入れてくれよ、腑抜けはもう終わりにしてくれ。
次はもう見限るからな。