月が綺麗だからなんだって話で

アセクシャルな人間の雑記

大好きだよ、あのちゃん

あのちゃんが好きだ。大好きだ。

厳密にいうと、あのちゃんも好きだけどあのちゃんがanoとして歌ったりI'sとして歌ったりしてる時がものすごく好きだ。

あのちゃんの歌はすごい。普段全然歌詞を聞かない私が全部の歌詞を覚えてる。言葉を聞かせる力があるのだと思う。他の人にとっては違うかもしれないけど、私相手に歌詞を聞かせるパワーがある。あのちゃんのあの特徴のある声だったり、シャウトだったり、デスボイスだったり、色んな声を聞かせてくれる。色んな歌がある。今日のライブで「リリースしてない曲がたくさんある」と言っていたし本当にその通りで、まだファンになって日の浅い私は知らない曲もいくつかある。それなのに歌を聞きたくて、言葉を聞きたくて、曲に乗りながらも一生懸命耳をそばだてている。

あのちゃんの言葉はすごい。私はあのちゃんが言っていた「結局ぼくにはぼくしかいないし、あなたにはあなたしかいない」という言葉が好きだ。会場では「そんなことないよー!」という声がちらほらと上がったけれど、そんなことあるのだ。結局、最終的に私には私しかいないし、私のことを救うのも、殺すのも、どうにかするのも、全部私だ。周りが色んなことを言ってくれて、色んな手を差し伸べてくれて、助けてくれて...それでも私は孤独だった。誰も私のこと全てを知ってくれるわけじゃないし、わかってくれるわけでもないし、その伸ばされた手が私のためじゃないかもしれないこともたくさんあったし、そういうことがわかるたびに私は寂しくなって、どんなに人が周りにいてくれても結局私はひとりなのだと結論づけた。私はひとり。ひとりで自分のことはどうにかするしかない。私のことを一番助けてくれるのは私。私のことを支えて、私のことをどうにか生かしていくのも、全部私。だってみんなはみんなだもん。私じゃないから。私のことは私しか分かり得ない。私のことをたくさんわかってくれる人もいるし、私よりわかってくれる人もいるけど、最後に私を殺すか生かすかを決めるのは私だし、私の手綱を握ってるのは絶対に私。私には私しかいないのだ。

こういうことをこの数年ずっと考えていて、私は自分には自分しかいない苦しさを一度受け入れて諦めて、今また自分で自分と歩いていかないといけないことに苦しんでいるのだけれど、あのちゃんと初めて会ったライブであのちゃんが「ぼくにはぼくしかいないし、あなたにはあなたしかいない」と言ったとき、やっぱりそうだよねと安心と悲しさと苦しさが沸き起こってきて泣いた。自分には自分しかいないこと、これは私にとっては救いでもあり苦行でもある。今までそれを話してきた人たち全てに理解されなくて、なんならこの話を聞いた後に言った誰かたちにも受け入れられることはなくて、みんなどんな平和な脳で生きてるんだと絶望したけれど、あのちゃんがおんなじことを言ってくれて私はうれしかった。

 

好きなアーティストは今までたくさんいたし、今も好きなアイドルがたくさんいる。いつのまにかそこまでの熱がなくなった人もいるし、たまに思い返して「好きだったなー」と懐かしくなる人もいる。高校生の時にめちゃくちゃ聞いていた曲を、今はもう全然聞かない。この前懐メロメドレーしようと思ってApple Musicで色んなものを検索しまくったけど、そう思い至るまでもう10何年以上聞いてない曲ばかりだった。あの頃はあんなに聞いていて、あんなに救いを求めていたのに。

いつか、私はあのちゃんの曲を聞かなくなるのだろうか。いつか、あのちゃんの言葉が聞こえなくなるのだろうか。ライブに行きたいと思わなくなって、テレビでたまにあのちゃんを見て「そういえば好きだったなー」とか思うのだろうか。

今日もあのちゃんが「ついて来れる人だけついてきて」と言った。ついていけるまでついて行くよ。大好きだよ、今ものすごく大好きだよ。私はこの先も、あのちゃんのことを好きでいたい。いつまでもあのちゃんの言葉を聞いていたい、あのちゃんの言葉が欲しい。いつまでも欲していたい。あのちゃん、好きだよ、好きなの。でも、こんなに好きだけど、いつか私があのちゃんのことを「懐かしい人」にしてしまったらどうしよう。ほんとうは「一生好き、一生ついていく」って言いたい。絶対に一生好きでいたいしどこまでもついていきたい。でも、今までの私が一生好きだったことがないから、そんなの全部うそじゃん。一生じゃないじゃん。その時は一生好きって思ってたのにさ。あのちゃんのこと好きで好きで大好きだから、「一生じゃなかったじゃん」って思いたくなくて、「ほらまた一生じゃなかったじゃん」って思われたくなくて、「一生好き」って言えない。いつも私は二言目には「一生好き」って言うのに、あのちゃんには「一生好き」って言えない。いやだ。一生好きでいたい。

あのちゃんが私と繋がることもないし、これを読むこともないだろうし、私が仮に「一生好き」って言ったのにいつのまにかついていかなくなったとしてもあのちゃんがそれを知ることもないだろうし、「一生好きって言ったじゃんうそつき」って思うこともないと思う。そんな機会。それなのに、イエスキリストの前で嘘がつけない敬虔なキリスト教信者のように、あのちゃんが存在するこの世界で私は本当になるか嘘になるかわからない「一生好き」を言えない。

 

あのちゃん、大好き。どんな人なのかなんてこれっぽっちもわかってないだろうけど、私は私に見える全てのあのちゃんのことが大好きだよ。これが好きじゃなかったら何なんだろうって思うくらい好き。

1秒でも多くあのちゃんのことを好きでいたい。

大好きだよ、大好きなの、あのちゃん。

 

 

 

 

 

(追記)

神様みたいなあのちゃんがダイブしたのを支えられたのでもう死んでもいい。