月が綺麗だからなんだって話で

アセクシャルな人間の雑記

たとえば、ふたりが出会わなかったとして

たとえばの話、 たとえば、私たちが出会わなかったとして、それは私がこの会社に入らなかったということ たとえば、私たちが出会わなかったとして、それはあなたがこの会社に入らなかったということ たとえば、私たちが出会わなかったとして、それはふたりの…

ひとり花火の燃えのこり

少し肌寒くなった時期に、長袖のシャツとゆるいパンツをはいて、そこそこ冷たい風が吹き付ける海辺で、花火がしたい。線香花火を。ひとりで。 いかにもメンヘラっぽい思考回路だなと思う。極めつけに、ひとりでは行ききらないのだからどうしようもない。 昔…

そのつづらの大きさは

結論からいくと、確かに恋愛感情は母親のお腹の中に忘れてきているようだけれど、「触れたい」という欲求をともなう愛情は置いてきてはいなかった。 触れたい人がいる。手に籠めたい人がいる。 初めての感覚だった。心が震えっぱなしで、膝がガクつく。この…

おいてきたもの

昔から、なんだかおかしいなぁとは思っていた。お友達と好きな人の話をしていると、私の「好き」は兄弟愛みたいな感じだった。仲の良い男の子に、お兄ちゃんや弟に対して思う大好きを重ねていた気がする。 だから、付き合いたいと思ったことなんて一度もない…